創憲会議
Sōken Kaigi
創憲会議は民主党(2016年解散)の旧民社党系議員、政策研究フォーラム(旧民主社会主義研究会議)のメンバーらで構成されていた。民社党は1960年に西尾末広、片山哲、水谷長三郎ら社会党右派が党を離脱し結成、民主社会主義、反共主義を特徴としていた。1968年以降、党ブレーンで民主社会主義研究会議議長であった政治学者、蝋山政道を中心に日米安保肯定路線を明確化、自衛隊及び集団的自衛権行使は合憲であるという立場をとっていた。
2005年の「新憲法草案」作成には、政策研究フォーラムの加藤秀治郎(東洋大学教授)の他、西修(駒澤大学教授)、百地章(日本大学教授)らも参画した。前文で「和の精神」を明記し、前文と第1章の間に新設した「序文」では天皇を象徴と規定している。「序文」には他にも、内閣総理大臣が最高指揮監督権を持つ軍隊保持と徴兵制の禁止、国旗及び国歌の規定などを記載した。また憲法裁判所に関する章を新設する一方で、憲法改正の手続きについては国会の発議で衆参各議院で三分の二の承認が得られれば国民投票を省略しうるとする改正要件の緩和を盛り込んだ。